2021.09.08
「こころのこと」
「こころ」を知り、自分らしく生きていく4
こんにちは。
森のもみの木養生院 永野です。
少し肌寒い日々が続いていますが、みなさんはいかがお過ごしですか?
また暑い日が来る!と思って過ごしていた永野ですが、何だかこのまま冬に突入してしまうのでしょうか?
暑い夏が名残惜しい永野です。
~「こころ」を知り、自分らしく生きていく4~
本日のテーマ【他人は自分を傷つけることはできない】
我々は、いろいろな人間関係の中で、非難されたり悪口を言われたりして傷つくことがあります。
しかし、よく考えてみてください。
人間が人間の心を傷つけることなどできないのです。
相手の心の中に手を入れてグチャグチャにすることなど、どう考えても無理なのです。
それなのに我々は、よく他人のせいにして、「あいつに傷つけられた」とか、「あの言葉で落ち込んだ」などと言っています。
自分の心は、自分以外の人間が傷つけることなどできないのです。
自分が勝手に自分の心に傷をつけているのに、気がついていないのです。
他人が自分の心を傷つけたと思っているとしたら、それは被害妄想です。
どんなに悪口を言われても、どんなに落ち込むことを言われても、自分の心の中にその電波をキャッチするアンテナがなければ傷つかないのです。
これは「無神経になれ」と言っているのではありません。
物事の真理を掴むことができれば、真理以外のことに惑わされるなと言っているのです。
すべて問題は、受け止める自分自身の心にあるのです。
お釈迦様が悟りを開くために座禅を組んでいたとき、弓で狙われて矢が飛んできたがまったく当たらなかった、という話を聞いたことがあります。
これを私流に解釈すると、飛んできた矢は他人の中傷や悪口や非難ですから、物事を見極めたお釈迦様にこの矢が当たらないのは当然です。
人の悪口や中傷をいちいち気にして傷ついていたのでは、本来成すべきことが成されていきません。
どんな批判や悪口を言われたとしても、そういう見方をする人もいるのかと客観的に捉えて反省するところは反省し、自己を改善していかなくては前進しないのです。
批判や中傷はすべて応援歌であり、自分の今後を形成するための栄養ドリンクだと思って受け止めてあげればいいのです。
よく、「あなたの後ろに悪霊が宿っている」などと言う人がいますが、私に言わせると、そんなことも大した問題ではありません。
自分が成長し、向上するためには、生きている人も死んでいる人も、霊もお化けも、すべて協力者に変えて、後押しさせてしまえばいいのです。
我々には最初からそのくらいの力が備わっているのですから、その力を信じ最大限に生かしていけば、すべてのものは協力者に変わり、それ以外のものは存在しなくなるのです。
結局、自分の心をやる気にさせるのも傷つけるのも、自分以外にはあり得ないのです。
それを自覚することによって、我々の間に生じる誤解や妄想が消え、周りにいるすべての人々が協力者へと変わっていくのです。
(『天運を拓く』日新報道)